むさぼるように・・・

 ここ数日、モラルハラスメント関係のブログを、貪るように読んでいる。

 友人が、十数年のモラハラの果てに離婚した後、離婚給付がらみでややもめているから、というのと、自分が8月末に「夫婦の相互作用の中でモラハラへと追い込まれていく夫というのもいるのかも」などと書いたことに、何とも言えない後味の悪さを覚えているから、というのが理由。あれはもちろん、「モラハラされるほうにも非がある」なんて意味ではないけれど、そう解釈された場合には二次被害を招きかねないから。

 モラハラにもおそらく当事者の数だけパターンがあって、ほとんどDVじゃないのかと思われるものから、そういうのにくらべれば少しは程度が軽いものまで、実体はさまざまのようだけれど、当時の状況が再現されている文章を読んでいると、その種の被害を受けたことのない私でさえ、心臓がバクバクとなって、とても落ち着かない気持ちになる。物理的暴力をふるわれたことについての記述よりも、言葉の暴力を含む精神的虐待についての記述つらい。まるで、自分がその被害者になったかのような感覚に陥る。

 当事者でない私でさえこうなのだから、現に被害を受けた人のフラッシュバックはさぞかし、と思う。

 いや、私自身も、幼い頃に母の言動に傷ついた部分があるから、ごくごく軽いフラッシュバックを起こしているのかもしれない。そして、この経験が、私の性格的なキツさとか、人を傷つけずにいられない残酷さとかにつながっているようにも思えて(どちらかといえば私には被害者よりも加害者になりうる素質があると思う)、これはこれで自己嫌悪の大きな種なのだけれど。