2008-01-01から1年間の記事一覧

人に作らせておいて「作ってみた」とは何事ぞ

たまたま読んだ赤の他人様のブログにケチをつけるのも気が引けるのだが、気になった言い回しがあった。 テレビでタレントが作っていた料理が美味しそうでヘルシーだったので、妻「に頼んで今日作ってみた」というもの。変な日本語だと思いつつ、食材の見立て…

恐怖の子宮体ガン検診

4月末に(何度目かの)危篤に陥った義父を5月半ばに見送ったのだが、そのときの過労とストレスでホルモンバランスが崩れたのか、この過労とストレスが更年期の引き金をひいてしまったのか、あるいは他に何か原因があるのか、このところ、不正出血が止まら…

チベット

中国政府の公式発表からは少しも真相が見えてこないチベットのニュースを聞くと、自分の思うとおりにならない私を叱る前に、家中の窓を閉めて回っていた母の様子がよみがえってくる。

斎藤美奈子編『男女という制度(21世紀 文学の創造7)』

ちょっと質問をした知り合いに面白かったわよと勧められて図書館で借りて読んでみた。借りてみたら編者が私の好きな斎藤美奈子だったのだが、彼女の言うところの「野蛮な本」に仕上がっていると思う。所収されている論稿は次の通り。 性と批評が出会うとき(…

肉じゃが女

奈津子さんも結局は肉じゃが女でしたか。ああ、そうですか。 私だって肉じゃがは作るし、「舞台の中央でスポットライトを浴びることだけが大事なことなのではない。人にライトを当てることも大事な仕事」というドラマのテーマはそのとおりだと思うが、それと…

民法改正で解決することとしないこと

考えごとをしていてふと思ったのは、先日のエントリ葬儀記帳ご報告のコメント欄に書いた「2つの名前の間での引き裂かれ感」は、理想通りの民法改正が行われて「選択的夫婦別姓」が実現しても、もしかしたら解消しないのではないか、ということ。今回私が悩…

葬儀記帳ご報告

先日参列した葬儀での記帳だが、結局、戸籍上の氏名を書いた。記帳をサボろうという腹だったのだが、「お一人様一枚ご記入ください」と言われて書かざるを得なくなった。「この人誰?」ということになって混乱を招いてもまずかろうということで。 よく考えて…

記帳どうしようか

オットの親戚で不幸があって、明日、明後日が通夜、告別式である。知人の結婚披露宴に夫婦で出席したり、自分の親戚の葬儀に自分一人で出席したりした時は、何の迷いもなく通称で記帳をしたのだが、オットの親戚での記帳は、じつは明日が初めて。ふってわい…

心の整理

イージス艦と衝突した漁船の漁師父子が行方不明になってまる4日。今日は、家族の人たちが現場海域に行ったというニュースが何度も流れていたが、涙がとまらなくなってしまった。「捜索」はまだ続いているものの、海に流されたのは「花束」や「彼らの好きな日…

和田喜代美、改め……

NHKの朝の連ドラをほぼ毎朝、とくに今作は気に入って見ていたりするのだが、オープニングに出てくるヒロインの役名が、そういえば「和田喜代美」から「青木喜代美」に変わっていた。年明け(現実にもドラマの時間でも)に「結婚します」→「2日後に披露宴」…

「国防」ということば

どのような事業にも一定の確率での事故がつきものであるとはいえ、昨日来の、海自イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故のニュースを聞くたびに、「国防」というのは「国」を守ることであって、「国民」を守ることではないのだな、などと思う。

野鳥の餌付けと優等生的思考停止

いつも読んでいる知人のブログに書き込みをした人のブログを見ての感想。一言言わずにはいられず、かといって、面識のない人にいきなり議論をふっかけるのも何だかなあと思うので、ここでガス抜き。 私が時々散歩をする公園は環境保全型の公園で、いろいろと…

a man means a human ? ――松浦寿輝『川の光』

暗渠化工事ですみかを追われたクマネズミの少年タータが、新しいすみかを求めて父・弟とともに川辺を遡上していく冒険・成長譚。もとは読売新聞で連載されていたものだそうだが、新聞小説には珍しく、児童文学のジャンルにも入りそうな1冊。私には、文学を…