布ナプキン・おまけ

 布ナプキンを使い始めた理由が、もうひとつあった。
 そろそろ更年期のことも頭をよぎる年齢で、布ナプキンを買ってもあと何年使えるかわからないといったんは躊躇したのだが、「そのとき」が到来したときに、使われないまま捨てるに捨てられない(?)新品の紙ナプキンと、それほど長い間ではなかったかもしれないけれど、お世話になり洗濯の手もかけた布ナプキンとで、どちらが自分の目に心地よく映るかを考えたのだった。使い残しの紙ナプキンからは喪失感とか虚しさとかいったものが、使い古した布ナプキンからはほんわかした思い出と自己肯定感が、それぞれにじみ出てくるような、そんな気がしたもので。