気を取り直して

 「うげ」「げげげ」じゃ、いくらなんでも芸がないので、ちょっと感情的に毒吐きしてみる。

 読売新聞のWeb版の本文の表記に目が点になるような、納得してしまうような。

 安倍内閣が26日夜、発足する。新官房長官塩崎恭久氏(丹羽・古賀派)が閣僚名簿を発表した。
 外相には麻生太郎氏(河野派)が再任したほか、経済財政相には、民間から大田弘子政策研究大学院大学教授を起用した。
 女性では、高市早苗氏が沖縄・北方・科技相に、公明党からは冬柴鉄三氏が国土交通相に就任した。

 見たとおり男性閣僚の氏名の後の括弧内には出身派閥が書いてあるのだが、高市議員は「女性」枠なんだなあ(大田弘子さんの属性は「女性」ではなく「民間」だけど)。

 いつもはこの種の表記に目くじらを立ててる私も、これについては、まあ仕方ないかな、きっとご本人も本望だろうし、なんて思ってしまう。私は、強硬な別姓反対論者であるということ以外には、この人の政治的立場も人間性もろくに知らないのだけれど、どうも彼女のあの、背中についているファスナーぴーっと開けたら中からオトコが出てきそうなのに、オンナ性を売り物にしつつオトコに媚びを売ってるような雰囲気――いや、あくまで雰囲気ですよ。本当に彼女がオンナ性を売り物にしながらオトコに媚びを売っているのかどうかはアタクシ存じません(笑)――が生理的にどうしても受け付けられなくて、こんな書き方しかできないでいる。

 自民党の総裁選の行方を見ているだけで、夫婦別姓に向けた民法改正への期待なんぞ、すでに木っ端みじんに砕かれてはいたわけだけれども、この高市人事で非常にシンボリックにダメ押しされた、そんな気分。

 ところで、いつになったら「山本早苗」に変わるの?(ぼそ)


追記、というかコソクなホソク(9月27日):
 高市議員が通称使用に法的な裏付けをするという案を提案した(らしい)ということはもちろん知っています(2001年に自民党内の委員会で提案したとかいうもの。案そのものは見たことがないので、ネット検索などでうかがい知る以上には、具体的にどのように制度を構築するのかよくわかりませんが)。
 ただ、提案の時点で、通称使用のしちめんどくささを彼女は本当にわかっていたんだろうかというのが率直な疑問で、また、彼女の主張(戸籍上は夫婦同姓にすべきだという)の根拠になっているらしい“同姓であることによる家族の一体性の確保”なんて、日常的に通称をバンバン使用しちゃって、通称が宛名になった郵便物がガンガン届いちゃったりしたら、それこそ阻害されるんじゃないかと・・・。このあたりのことについては、次のエントリをご一読を。

 ■Matimulog:「高市早苗の結婚と夫婦別姓

 いつ「山本早苗」にするの、と茶々を入れるのはフェアじゃないのかもしれませんが、まったくの間違い・勘違いでもないように思います。少なくともイデオロギー的には彼女にぴったりではないかと。まあ、もともと私はこの人のことキライなんで、だからこそこんなエントリをあげたわけで、「おまえのかあちゃんでべそ」レベルの言説だと受け止めていただければ、それはそれで結構かも(笑)。